思ってたより人間臭いエジソン(エジソンズ・ゲーム 感想)
こんにちはrioです。
Twitterを眺めてると今年の上半期ベスト10出すか出さないかなんて言われていますけど、皆さんは今年何本くらい映画観ましたか?
かなりの数の映画が公開延期になりましたから後期楽しみなところではありますが。
さて今回は公開延期になった作品の一つでもあるこちらの映画を紹介していきたいと思います。
「エジソンズ・ゲーム」
作品紹介
監督 アルフォンソ・ゴメス=レホン
(長い...)「ぼくとアールと彼女のさよなら」の監督さんです。
主演はベネディクト・カンバーバッチ!!!
「ドクターストレンジ」や「イミテーションゲーム」を観てもわかる事ですが、
絶対天才役が似合う!!!
もう観る前からわかる。絶対適役。最高。すでに最高。かっこいい。
そしてエジソンと対峙するジョージ・ウェスティングハウス役には
マイケル・シャノン。
皆様はなんのキャラクターが印象的でしょうか。「マンオブ・スティール」のゾッド将軍は結構印象に残ってる方もいるのではないでしょうか。
個人的には「ノクターナル・アニマルズ」が直近だと一番好きでした。
さてRotten Tomatoesでの 評価ですが....
批評家評価 30%
ひっっっっっっっく。そうか。そうですか...。結構意外なんですけど。
(観客評価はブログ書いてる時点では集計中でした。
予告編
(この予告編カッコよくないですか?個人的にすごい好きなんですけど)
感想(ネタバレなし)
やっぱりベネディクト・カンバーバッチがめちゃくちゃかっこいい!!!!思ってたより人間臭い映画!!
注意
ここからの感想核心をつくネタバレはないですが全く情報を入れたくないという方はお気をつけください
これ本題入る前にどうしても突っ込みたいんですけど、
「エジソンズ・ゲーム」ってなんすか????
この邦題どうにかならなかったんすか。よくわからない。
ちなみに原題は「THE CURRENT WAR」になります。
翻訳すると電流戦争となります。
なんか「エジソンズ・ゲーム」って聞いてたからてっきり完全エジソン主観なのかなって思ってましたがウェスティングハウス側もかなり印象強い映画となっていました。
さて本題ですが、予告編を観てる限り頭脳戦的映画なのかと思っていました。
けどこの映画、かなり人間臭い映画となっていました。結構思ってたのと違ったけどこれはこれでかなり良かったです。
映画のメインはエジソンが白熱電球を作った後、電気を街に届ける方法、一つがエジソン式(直流)もう一つがウェスティングハウスがエジソン式からより効率の良いものを開発、ウェスティングハウス式(交流)。この二つが電流の主導権をかけて争う、「電流戦争」を舞台に物語が進んでいきます。
恥ずかしながら私この出来事のことをこの映画で初めて知りました。皆様の中にもこれ知らないという方多いのではないでしょうか。子供の時、一回はエジソンの伝記とか読んだことあると思うんですけど、ああいうのって子供向けってこともあってか綺麗な部分しか見せないですよね。映画観たらなんとなく理解できますが確かに子供向け伝記でこの部分描かないかなって思います。私のエジソンのイメージが電球作った成功者で止まってたから今回の作品、かなりギャップがありました。天才であるが故に、貪欲に成功を欲するが故に様々なものを犠牲にしている。だからこその偉人なのだと、未来までなの残すことができているのだと。この映画はその「犠牲」の部分を描いた映画であったと思います。
「ジャージー・ボーイズ」とか「トランボ」を連想しました。
皆さんはエジソンの伝記って言うとどれ連想しますか?私が読んでいたのは多分これ。
(世代によって違うのかな)
「私たちの最大の弱点は諦めることにある。
成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。」
エジソンの言葉にこんな迷言がありますがまさにこれを地で行く作品であったと思います。ラストとかめちゃくちゃ好きだった。
またこの映画エジソンが結構、思っていたより愚かなと言うか、人間臭く描かれた作品でありましたがそれに対するテスラの存在が、出番がそこまで多いわけではないながらも良かったのではないかと思います。
テスラの名言と言えば、よくエジソンの「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」と対比される、「天才とは99%の努力を無にする、1%のひらめきのことである」があります。
白熱電球と言う成功を納めた結果、放漫になってしまったエジソンに対して自身のアイデアを純粋に追い求めるテスラの姿は一つの映画の中で観るとうまく対比されていたのではないでしょうか。映画内のテスラの姿はある意味私たちが伝記で知っているエジソンの姿であったような気がします。これがラストにつながっていたと思います。
あとこの映画全編通して映像が綺麗!!!
まさか伝記映画でこんなに印象深いカットが多いとは思わなかった。普段伝記映画とか観ないと言う方にもおすすめできる映画であったと思います。物語のスピード感もよく最初っから映像が綺麗。観てて飽きない。
そして安定のベネディクト・カンバーバッチ。やはり天才が似合う。とにかく似合う。かっこいい。演技ってのもそうなんだけど、顔立ちが天才ですよ。でも天才だからといってなんかこういいやつって感じじゃないと言うか。今回のエジソンの像にとにかくハマっていました。かっこいい。めちゃくちゃかっこいい。
感想(ネタバレあり)
伝記映画と言うこともあり割と淡々と事実を描いてるので考察ってほど何かあるわけではないですが。
最後シカゴ万博でのシーン。ウェスティングハウスがエジソンに対して白熱電球を発明した瞬間の感想を聞いたシーン。あそこセリフだけってどうなん?って意見ちらほらみたんですけど。
いや、個人的になんですがあれはセリフだけだからこそ胸熱なシーンではなかったのではないでしょうか。
エジソンは自らの名前を残すため、成功のため間違いを認めず人間臭く、放漫にある時は愚かに相手を貶めようとしていた。ある意味目の前のことに盲目的で引き下がれない状況になり結果的に敗北した中でウェスティングハウスに白熱電球を開発した時の様子を聞かれる。そこでその時の感動と衝撃がいかに大きなものだったのか、それは驚くほど饒舌で伝わるようで絶対に体験できない世界の話。それがいかに純粋なものであったか、ここまでの物語の流れがあったからこそいかにエジソンが一発明家といて偉大な人物だったのかを物語っている素晴らしいシーンであったと思います。ここがあったからこそのラストのキネトスコープのシーンだったのではないでしょうか。めちゃくちゃ感動したシーンでした。
ここのベネディクト・カンバーバッチめちゃくちゃ好きだった....
最終評価
皆様の映画を観る際の参考になればと思い誠に勝手ながら点数を付けさせていただくと
8/10
個人的にはとても好きな伝記映画でした。テンポもよく観やすい映画でかつベネディクト・カンバーバッチもたっぷり観れると言うことで是非観ていただきたい、おすすめの作品です。
この映画を観た方におすすめの映画を貼っておきます。
以上です!!!!ありがとうございます!!!!!