これといっていい奴がいないというリアル(レ・ミゼラブル(2020年版)ネタバレなし感想)
こんにちはrioです!!
2月28日公開映画は注目作品が目白押しです!!!
「初恋」、「黒い司法」、「ロングデイズ・ジャーニー」
どれもとても面白そうで何を観ようか迷いますが今回は、
「レ・ミゼラブル」
こちらを紹介していきます。
目次
作品紹介
監督 ラジ・リ
今回の作品が長編デビュー作だそうです。
来日した際の記事があったのでそちらを貼っておきます。
今作ですが今年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたことで注目された作品でもあります。
参考程度にRotten Tomatoesの評価を載せておきます。
批評家評価 83%
観客評価 88%
かなり高い評価をもらっている映画です。期待できそうです。
予告編
あらすじ
パリ郊外に位置するモンフェルメイユ。ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」の舞台でもあるこの街も、いまや移民や低所得者が多く住む危険な犯罪地域と化していた。犯罪防止班に新しく加わることとなった警官のステファンは、仲間と共にパトロールをするうちに、複数のグループ同士が緊張関係にあることを察知する。そんなある日、イッサという名の少年が引き起こした些細な出来事が大きな騒動へと発展。事件解決へと奮闘するステファンたちだが、事態は取り返しのつかない方向へと進み始めることに……。
filmarks
感想(ネタバレなし)
映画のラストシーンから伝わってくる熱量!!!!!素晴らしい社会派映画でした!!!
注意
ここからの感想核心をつくネタバレはないですが全く情報を入れたくないという方はお気をつけください
先に皆さんが知っている「レ・ミゼラブル」というとパッと頭に上がるのはおそらくヒュー・ジャックマンが主演してるバージョンじゃないでしょうか。
こちらの作品を観た方がいいか、もしくはなんらかしらで「レ・ミゼラブル」の物語を知っていた方がいいのかということですが、私個人的には
無理に観てなくても大丈夫だと思います。
作中、少し話に挙がっている部分がありますがわからなくてもそこまで気にならないかなって思います。
ただ、原作の方の「レ・ミゼラブル」の舞台となっている時代の歴史は知っていた方がいいと思います。そういう点では観た方が早い気はします。
とてもわかりやすく当時の時代背景がまとめられており「レ・ミゼラブル」についてもわかりやすい記事があったので貼っておきます。
さて本編の話に戻りましょう。
今作ですが、
とても良かった!!!
「パラサイト」もそうだけど様々な国が自国の抱える問題を映画という媒体を通して伝える作品は最近は特に出来がとても良くて素晴らしいと思います。
「パラサイト」は物語の凝った、エンターテイメントとしての側面を持った映画でしたがこの映画はどちらかといえばかなりドキュメンタリー色の強い映画の感じました。よりリアルで何が起こってるのか忠実に映すことことで世界に発信している映画だと思います。
私がドキュメンタリー味が強いと感じたのはカメラワークがドキュメンタリーらしいというのもあるのですが、登場人物のキャラクターがとてもリアルに感じました。
なんかこれといっていい奴がいねぇ
悪いことをしたらより悪いことで返していくおかげで永遠と負の連鎖が起こって最悪の事態に発展していく様子、
権力者、今回なら警官が力を悪用した時何故市民は声を挙げることができないのか、その声を封じた結果それが爆発していくまでの様を忠実に映した作品です。
ここまでリアルに市民の怒りまでの過程を映し、映画を通し観客に伝えることができるのは本当に素晴らしいと思います。
そもそも「レ・ミゼラブル」の物語は社会派的な側面がある作品です。だからこそ今作が「レ・ミゼラブル」という題名なのはとても当てはまっている、特にラストを観るとそう感じる映画でした。
ラストの迫力に圧巻される
是非観ていただきたいです。市民のつもりに積もった怒りというのが映画の画面いっぱいに爆発しているシーンです。一切目が離せない凄まじいラストであったと思います。
最終評価
皆様の映画を観る際の参考になればと思い誠に勝手ながら点数を付けさせていただくと
9/10
とてもおすすめです!!
ノンフィクションに限りなく近いという点では個人的には去年公開された「存在のない子供たち」を彷彿させられたのでそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上です!!!!!ありがとうございます!!!!!!