夢心地映画(ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ ネタバレなし感想)
こんにちはrioです!
先月公開された「1917」、皆さんはご覧になりましたか?
ワンカット撮影で話題になった作品でしたが今回紹介する映画も長回しが魅力の映画です。
「ロングデイズ・ジャーニー」
目次
作品紹介
監督 ビー・ガン
今度、4月18日に「凱里ブルース」という作品が日本で公開されます。
30歳の若手監督の長編2作目の作品が今作「ロング・デイズ・ジャーニー」です。
果たしてどのような作品なのでしょうか。
参考程度にRotten Tomatoesの評価を載せておきます。
批評家評価 93%
観客評価 67%
批評家からの評価が高めの作品となっています。
予告編
あらすじ
ルオ・ホンウは、何年もの間距離を置いてきた故郷・凱里へ、父の死を機に帰還する。 そこでは幼馴染 白猫(パイマオ)の死を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女のイメージが付き纏った。彼女は自分の名前を、香港の有名女優と同じワン・チーウェンだと言った。ルオはその女の面影を追って、現実と記憶と夢が交錯するミステリアスな旅に出る……。
filmarksより
感想(ネタバレなし)
ラスト60分の3Dワンカットの映像がすごい!!!けど....良かったけど.......
注意
ここからの感想核心をつくネタバレはないですが全く情報を入れたくないという方はお気をつけください
この映画のポスターにも書いてあります、後半60分3Dノーカットワンショット撮影、となっていますが前半70分は2Dです。
映画の冒頭で映画内のここのタイミングで3Dメガネを掛けてください、という指示があります。忘れない?と思うかもしれませんが、このメガネを掛けるタイミング、きっかけとなるシーンがまた上手く作られているので3Dメガネを掛けるタイミングを逃すということはないと思います。
先にこの3Dのシーンについて話します。
こんなに3Dって綺麗だった??
私の知っている3D映像ではない、綺麗すぎる。何かが飛び出してくるとかそういうものじゃない、奥行きを感じることがこんなに映像を変えるとは思いませんでした。前半の映像は映像で綺麗ですが、3Dになることで映像の質感が変わってまるで別世界。まさに、観客が今観ているものは夢なのか、それとも記憶か現実か定かでは無くなる。3Dの映像と切り替わるタイミングの演出と相まって本当に素晴らしい後半60分だったと思います。
ここのワンショットの使い方もとても良かったです。長回しは映画内の情景がよりリアルに脳内に入ってくるものだと思ってます。主人公の見ている夢の情景をリアルに幻想的に観客に観せてこちらも夢心地。観ていて気持ちの良い映像体験でした。
観るなら是非3Dで観ていただきたいです!!!
物語の部分ですが、なんかすごい詩的。
ずっと頭の中にあって離れない女性の事を探しにいく物語。あまりジャンル付けはしない方がいいかもしれませんが、恋愛映画的にはとてこ美しい映画だったと思います。
最近私は「初恋」がお気に入りですが、
またこの映画とは違う、どうしても言葉にすることが難しい主人公の相手への衝動的な気持ちをエモさたっぷりに描いた作品であったと思います。
ただちょっと詩的すぎたというか。
監督さんは映画監督と同時に詩人らしいですね。どうりで。
映画前半の速度があまりにもゆっくりじわじわエモエモスピード。エモさはありますけど。
色んな感想見てると寝落ち率が結構高いのを見ると皆さん同じようなこと思ってそうですけど。
映像が綺麗で流れてる音楽も綺麗で心地良くて言ってるセリフは詩的でだんだん眠くなってしまう、眠くなる気持ちもわかります。
正直序盤もう少しテンポがあっても良かったのかなって思ってしまいました。
いや、でもとても良い映画体験でした。映画体験という言葉がとても正しいような気がします。今まであまり観たことがないような映画というか、新しい試みをしている映画だったと思います。観れて良かったと思います、おすすめです。
最終評価
皆様の映画を観る際の参考になればと思い誠に勝手ながら点数を付けさせていただくと
7/10
今後この監督さんがどんな作品を作るのか気になります。とても良い映画でした。
また良い長回し作品に出会えたと思います。「1917」ももう一回観たい...
以上です!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!